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ピンクリボンのお宿

2014年6月11日
編集部

 旅行新聞が事務局を務め、乳がん経験者が気兼ねなく宿での入浴を楽しめる環境づくりを目指す「ピンクリボンのお宿ネットワーク」が、7月に設立から3年目を迎える。「大浴場の洗い場に間仕切りがある」「ピンクリボンプランがある」など参加宿の取り組みを冊子にまとめ、全国の病院で無料配布している。有り難いことに、読者の方からお手紙をいただくことも多い。

 「冊子を見て温泉に行くことを励みに、これから治療に専念します」。今は温泉旅行に行かれなくても、いつか温泉に入る日の自分を思い描くことは、日常を支えてくれる心に灯る小さな希望となる。

 その夢が叶ったとき、お宿はどのようなおもてなしができるのか。重ねた時間の重みに思いを馳せ、今一度、原点を見つめ直したい。

【森山 聡子】

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