ANAHD、第1四半期の純損失511億円 前年同期から大幅に改善
2021年8月3日(火) 配信
全日本空輸(ANA)などを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、片野坂真哉社長)が7月30日(金)に発表した2022年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算によると、純損失は511億円(前年同期は1088億円の損失)だった。営業損失は646億円(同1590億円の損失)、経常損失は637億円(同1565億円の損失)。売上高は前年から増加し、前年同期比63.6%増の1989億円となった。
コロナ禍の影響が続きながらも、事業構造改革の推進によるコスト削減効果などから、純損失は前年同期と比較し500億円超の大幅な改善となった。また、ワクチン接種が先行している一部欧米諸国で需要回復の兆しがみられるとともに、国内線は旅客数と収入が前年同期を上回った。
セグメント別の営業損益は、航空事業が676億円の損失(同1537億円の損失)、航空関連事業が51億円の利益(同8億円の利益)、旅行事業が1億円の損失(同27億円の損失)、商社事業が1億円の損失(同13億円の損失)となった。
航空事業の旅客収入は、国際線が129億円(前年同期比36.5%増)、国内線が502億円(同123.5%増)だった。LCCの売上高は39億円(同128.5%増)。貨物収入は、国際線が四半期ベースで過去最高の660億円(同159.5%増)、国内線は59億円(64.3%増)だった。
2022年3月期の連結業績予想は、4月30日(金)に発表した売上高1兆3800億円、営業利益280億円、経常利益50億円、当期純利益35億円を据え置いた。