結婚式やホテルイベントでの抗原検査導入へ リーガロイヤルホテル東京で研修会開く
2021年8月4日(水) 配信
リーガロイヤルホテル東京(中川智子総支配人、東京都新宿区)は7月30日(金)、結婚式やホテルイベントでの抗原検査導入に向けた研修会を東京都医師会と共同で行った。実施者側が体験することで利用者への説明をしやすくし、正しい知識を共有することが目的。同ホテルは、今後メーカーと細部を調整して10月以降の婚礼や、新プランから「抗原検査」の導入を利用者に提案、12月のクリスマスディナーショーには同検査が付いたイベントを販売する考えを示す。
抗原検査には定性と定量の2種類の検査があり、抗原定性検査は特性上、2次感染リスクが高い陽性者を迅速に見つけるうえで有効という。今回は、アメリカの医療機器製造会社の検査システムを採用。
参加者はスマートフォンアプリにメールアドレスと顔写真を登録後、鼻腔から検体を自己採取し提出する。検査時間は約15分。検査後に陰性結果を提示し入場する仕組みになっている。登録時に顔写真を登録することでなりすましや転売などを防止するほか、入店時の本人確認も容易にした。体験者からは、「思ったより難しくなく、安心して進められることが分かった。これをきっかけにさまざまなイベント、会合などに参加しやすくなればいいと思うので、推奨していきたい」などの感想が聞かれた。
同ホテルは昨年1年間ホテルイベントが1件も開けず、今年も7月まで実施は0件という状況下にある。
中川総支配人は、「東京都医師会と『抗原検査』を実施することで、各都道府県にあるグループホテルに広がり、我われが旗を振りエリア内ホテルを巻き込むことで、旅行業界が元気になれば」と導入を決断するにあたっての思いを語った。
また費用面などに関しては、「婚礼での導入はお客様の判断になるが、ホテルのイベントであれば検査費用を含めた料金で販売ができる。検査費用はこれからメーカーとの相談にはなるが、検査件数が増えれば単価が下がるということなので、東京都下のほかのホテルでも導入したいという声が上がれば、その分単価はさらに下がる。また、いろいろな場所でトライアルが行われていけば、受ける機会も増えていき、お客様の検査へのハードルも下がると思う」と自身の考えを示した。