弘前ねぷたまつり代替事業「城下の美風」 弘前市民会館スタッフによる「ねぷた絵」制作タイムラプス動画を公開
青森県弘前市は、「弘前ねぷたまつり」が新型コロナウイルスの影響で2年連続中止となるなか、代替事業として弘前ねぷたの持つ歴史と伝統を継承する「城下の美風」事業を実施している。その一環としてこのほど、弘前市民会館のスタッフがコロナの終息を願い「ねぷた絵」を制作・展示し、その制作過程をタイムラプス動画で公開した。
「ねぷたまつり」が厄災を払う文化的な行事であることに着目し、「弘前ねぷた絵」(縦2.1メートル×横3.6メートル)を、絵の制作から骨組み、照明、題字等にいたるまで、すべてを市民会館スタッフで制作した。会館スタッフ一同のメッセージを添えて、市民会館敷地内に展示している。
今回は、その過程を真上から記録したタイムラプス動画も撮影。撮影・編集、BGM制作等、すべてをスタッフで行い、弘前市公式YouTubeチャンネル「プロモーションサイト弘前市」で公開している。
□「城下の美風」事業について
弘前ねぷたの持つ歴史と伝統の継承のため、大正から昭和期までに軒先などで飾っていた手持ちねぷた装飾の風習を再現する「城下の美風」事業を、昨年に引続き実施している。市内商店街などを中心に、金魚ねぷたや角灯籠の飾り付けを行うとともに、今年は世界文化遺産への登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」にちなみ、遮光器土偶と合掌土偶をモチーフにした「青森縄文土偶ねぷた」も展示している。事業期間は2021年7月17日(土)~8月31日(火)。