萩姫の湯栄楽館 居心地のよさを追求 和モダン客室オープン
2021年8月24日(火) 配信
福島県・磐梯熱海温泉の「萩姫の湯栄楽館」は8月6日、全54室ある客室のうち18室を、心地よい滞在をかなえる和モダン客室へとリニューアルした。
新しい客室は、38・7平方㍍のツインルームが2タイプ16室、23・5平方㍍のシングルルーム2室の計3タイプ。総投資額は約1億5千万円。1泊2食付きの平均宿泊単価は2万円前後を見込む。
ツイン客室は畳敷きの空間に、「ごろねソファ」やシモンズ社製セミダブルベッドを配するなど、「巣ごもり需要に応えるべく、居心地の良さや眠りを追求した」(菅野豊晴取締役本部長)。滞在利用を見込むなか、ワークデスクやウォークインクローゼットなども備えている。一方、シングル客室は駅前旅館という地の利を生かし、1人旅やビジネス客を意識した造り。窓側全面にワークデスクとワークチェアを配し、ワーケーション利用を前面に打ち出した。
菅野取締役本部長は「14年前に新装した部屋食専用客室への評価が高まったことが、リニューアルの礎になった」と明かすとともに、「来やすさ、楽しさ、親しみやすさという特徴に、居心地の良さが加わった」と、リニューアル後の栄楽館の魅力を紹介した。
同日、開いたオープニングセレモニーであいさつした菅野豊社長は、「コロナ禍をどう脱却するか、その答えが今回の客室改装」と力を込めた。今般のリニューアルで栄楽館の客室は、露天風呂付客室や部屋食を楽しめるダイニング広縁付客室、洋室など、全10タイプとなった。「旅の自由が深化する温泉旅館を目指す」(同館)という。