山代温泉 安心安全な温泉地へ 21年度通常総会開く
2021年8月24日(火) 配信
石川県加賀市の山代温泉観光協会(萬谷正幸会長)は7月27日、ゆのくに天祥で2021年度通常総会を開いた。
萬谷会長は「新型コロナウイルス感染拡大が1年半以上続き、観光業界は今まで経験したことのない大逆風にさらされている。山代温泉でも、休業やイベント中止などで、この1年は対前年比で半分以下にまで落ち込んだ」と話した。
一方で「中心商店街の活性化に向けた街並み整備や、廃業旅館の解体整備、萬松園の整備計画などは着々と進めており、旧松籟荘跡地は、来年春にまったく新しい姿に生まれ変わる」とし、「3年後には、北陸新幹線敦賀延伸も控える。悲観ばかりしていても何も生まれない。皆の力を合わせ、アフターコロナに向けて反転攻勢をかけていきたい」と意気込んだ。
議事ではすべての議案が承認可決された。山代温泉が近年、取り組む「あいうえおの郷」構想の一環で、5月10日が「五十音図・あいうえおの日」として、日本記念日協会により新たな記念日として認められたことが、改めて報告された。
また、事業計画では、24年春開業予定の北陸新幹線敦賀延伸に向け、地域一体となって「安心安全な温泉観光地」の実現を目指すとともに、おもてなしサービスの向上に努め、ゆっくりと過ごしてもらえる観光地づくりに全力で取り組むことが確認された。
総会後には、加賀市の宮元陸市長による記念講和が行われた。宮元市長は今年3月に、「城下町大聖寺」が石川県では金沢に次いで2例目となる歴史都市に認定されたことや、6月にタレント・実業家として知られるパンツェッタ・ジローラモ氏を加賀市PRアンバサダーに任命したことなど、加賀市の観光の取り組みを紹介。
そのうえで、「市内の新型コロナウイルスのワクチンは8月末に、希望者全員の接種が終わる予定。今後も、より安心・安全な観光地を目指す」と抱負を述べた。