「すみだメタ観光祭」開催 アーティスト・地域の人らが墨田区の魅力を発掘
2021年8月25日(水) 配信
「メタ観光」の実現と普及を目指すメタ観光推進機構(牧野友衛代表理事、東京都渋谷区)はこのほど、墨田区や墨田区観光協会、アートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」と連携し、「すみだメタ観光祭」を開く。
地域の文化資源や魅力を、多層レイヤーとして位置情報と共に地図上へ可視化し、観光振興につなげる。「メタ観光マップ」の作成や、ワークショップ、シンポジウムなどを通じて、地域の人との協働・共創・人材育成を実現する試み。文化庁委託の「ウィズコロナに対応した文化資源の高付加価値化促進事業」となる。
事業は大きく分けて「メタ観光マップの作成」と、「メタ観光マップの活用」の2つ。
マップの作成のため、インターネット上の公開情報をもとに、位置情報に基づくレイヤー(層)のデータベースを整備する。文化財や近代建築、浮世絵、テレビロケ地、アニメ聖地などの多様な価値を、緯度経度を軸に地図化していく。
メタ観光マップの作成にあたり、地域の人に墨田区の「昔」や「今」を語り合ってもらうワークショップや、アーティストによる墨田区をテーマにした作品制作を通じて、メタ観光資源を集めていく。
11月中下旬ごろには、メタ観光を楽しむモニターツアーも予定する。作成したメタ観光マップをもとに、キュレーター(博物館や美術館で研究や展示、管理などを行う人)・ガイドがツアーコースを作成して案内する。日本人向けと在留外国人向けの2つのツアーを用意する。
また、メタ観光マップ完成報告会を12月4日(土)、すみだ産業会館ホールで実施する。定員200人、参加費は無料。
報告会では、完成したメタ観光マップの紹介や、今後の墨田区のメタ観光の可能性について講演を行う。
メタ観光祭で作成された作品は、隅田北斎美術館MURUGEN100で展示される予定。