キットカットが切符に、三陸鉄道全線再開を記念
ネスレ日本はこのほど、世界初の切符機能つき製品「キットカット ミニ 切符カット」を発売した。同商品は三陸鉄道の全線再開と開業30周年を受けて企画されたもの。外箱パッケージを三陸鉄道全線で190円区間切符として使用できる。
発売に先立って開かれた発表会では、望月正彦・三陸鉄道社長が沿線の現状について「まだ周辺に家もなく、運行再開後も厳しい」と説明。「三陸沿岸を訪れて地域の復興に力を貸してほしい」と呼びかけ、切符カットが訪問のきっかけとなることを期待した。
ネスレ日本は1995年の阪神淡路大震災で神戸市の本社が被災。その経験から、東日本大震災で被災した三陸鉄道を地域復興の象徴として支援し、これまでも駅舎や車両のラッピングなどを手掛けてきた。
切符カットは希望小売価格108円(税込)。東北各地のコンビニエンスストアのほか、全国の鉄道系コンビニエンスストアで発売している。切符としての利用期間は来年5月31日まで。