配慮が必要な人への旅行事業継続目指す 櫻スタートラベルがクラファン開始
2021年9月9日(木) 配信
櫻スタートラベル(櫻井純社長、大阪府大阪市)はこのほど、障害や難病などで配慮が必要な人々への旅行の提供を継続させるため、クラウドファンディングで支援の募集を開始した。
同社は櫻井社長が「難病治療で一般就労の難しい私が、旅行会社を設立したい」という思いから2016年に設立。設立以来、基礎疾患や難病、障害がある顧客へ、国内・海外旅行ともに提供してきた。一方、新型コロナウイルスによる影響が著しく、2020年度の売上は19年度比74%減、21年度は19年度比97%減まで落ち込み、事業継続が困難な状況だという。
そこで今回、大手プラットフォームのキャンプファイヤーを利用し、クラウドファンディングプロジェクトを開始した。事業継続に必要な資金調達だけでなく、配慮が必要な人へのサポート制度の拡充や協力者の理解を進め、ユニバーサルツーリズムや観光産業全体の発展に貢献していきたい考え。
期間は11月12日(金)まで、目標金額は200万円。環境調整費や維持費に利用される。リターンのなかでは、企業向けに「スタディーツアー企画実施体験」(30万円・50万円)も用意。実際に国内外の旅行を企画し、配慮が必要な人と一緒に旅行することで、必要なサポートや合理的配慮を学ぶ。