津田令子の「味のある街」「渋沢栄一チーズブッセ」――渋沢×北区 飛鳥山おみやげ館(東京都北区)
2021年9月20日(月) 配信
先日、飛鳥山公園(東京都北区)にある飛鳥山博物館内の「渋沢×北区 青天を衝け(今年度のNHK総合テレビ放映の大河ドラマ)大河ドラマ館」を訪ねた。館内に入ると高さ8㍍の大型スクリーンが正面にある。ドラマの世界観を表現した圧巻の映像作品が出迎えてくれる。
パリ万博そして明治へのコーナーでは、激動の時代に奔走する栄一と徳川慶喜の姿を描いたドラマシアターが見どころの1つ。パリ万博のCG撮影などドラマ制作の舞台裏を覗くことができる。栄一役の吉沢亮さんと慶喜役の草彅剛さん、五代才助役のディーン・フジオカさんや杉浦愛蔵役の志尊淳さんなどへのインタビューも必見だ。
「青天を衝け」の世界を満喫できるのが、パネル・衣装・小道具の展示だ。実際に撮影で使用された衣装や小道具、相関図パネルなど興味深いものばかり。栄一の洋装や慶喜公の軍服など、ドラマで見たあの衣装が見られると好評を博している。
公園内にある渋沢史料館の井上館長らによるパリ万博解説パネルや、ドラマ内に登場したパリ万博日本ブースのセットの再現が見られるのは北区ならではの企画といえるのではないか。
私も体験したのだが「あなたも1万円札の肖像に⁉ なりきり1万円札」のコーナーが人気を集めている。ブースで撮影した自分の顔が、お札の肖像風に変身するというユニークな企画なのだ。画像はスマホでダウンロードできるほか、飛鳥山公園内のおみやげ館横にある印刷所で印刷(有料)できるので、ぜひ試みてはいかが。
展示を見たあとに訪ねたのが、大河ドラマ館とともにオープンした「渋沢×北区 飛鳥山おみやげ館」だ。北区の事業者を中心に開発された渋沢オリジナル商品をはじめ、区内の魅力ある土産品を取りそろえている。
渋沢翁の好物であるオートミールを使った食品や、幼少時代にゆかりのある藍染雑貨、新1万円札関連商品などストーリー性を感じながら楽しめる。イラスト入りの「時代を駆けた渋沢栄一チーズブッセ」を、お土産に買うことにした。
(トラベルキャスター)
津田 令子 氏
社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。