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交通総合文化展21の入選作品を発表 優秀作は上野駅に展示、日本交通文化協会

2021年9月21日
編集部:飯塚 小牧

2021年9月21日(火) 配信

「大好きなふるさと故郷」 (増田俊次さん作)

 日本交通文化協会(滝久雄理事長、東京都千代田区)は10月27日(水)~11月1日(月)まで、「鉄道の日」実行委員会とともに、東京・JR上野駅で日本の芸術や文化、観光の振興を目的とした「交通総合文化展2021」を開く。過日、同文化展の一環で観光や鉄道の旅にまつわる写真や俳句を一般募集し、このほど入選作品を発表した。文化展で入選作品を一般公開する予定。

 写真部門は「日本の交通もしくは新しい観光地」、俳句部門は「日本の鉄道や日本の良さを表現したもの」をテーマに募集。応募総数は、写真部門で1048作品、俳句部門で5047作品となった。

 写真部門は国土交通大臣賞に、増田俊次さん(福岡県在住)の「大好きなふるさと故郷」が輝いた。作者は作品について、「阿蘇外輪山山麓にある南阿蘇村には阿蘇の大地をこよなく愛し、地道にたくましく生きる農業家族がいます。『農業を継いだのはこの村のこの自然を子供たちに残したいから』と言う彼ら。美しい自然と家族の温もり、そして大好きな故郷を守っていくという思いを感じてもらえたらうれしいです」とコメントしている。

 講評では、審査員で写真家の清水哲朗氏が「生産者のご家族でしょうか。収穫した稲穂を手に満面の笑みを浮かべている姿に見ているこちらも自然と笑みがこぼれます。作者の巧みな話術と信頼関係の賜物でしょうが、周辺環境の捉え方含め画面構成力が素晴らしいですね。『人を通じてその土地の魅力を知る』のは観光の原点かもしれません」と評価した。

 なお、同協会のウェブサイト中の「交通総合文化展」のページで全作品を閲覧できるという。

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