小田急箱根ホールディングス 10月1日から箱根エリアで観光MaaSを本格稼働 全13種類のデジタルチケットを順次販売へ
2021年9月22日(水) 配信
小田急箱根ホールディングス(抱山洋之社長、神奈川県小田原市)は10月1日(金)から、神奈川県・箱根エリアで観光MaaSを本格稼働する。
観光情報サイト「箱根ナビ」を箱根観光プラットフォームへ大幅リニューアルし、「デジタル箱根フリーパス」を含めた全13種類のデジタルチケットを順次販売。すべてにチケットがブラウザ上で購入可能となる。
10月1日からは、新たに造成した企画乗車券4種を含む10種類デジタルチケットが販売開始となる。目的地で選べる「大涌谷きっぷ」、「芦ノ湖きっぷ」に加えて、車で箱根を訪れる人をメーンターゲットに据えた「箱根のりものパスLite」も用意。
同チケットは、箱根登山電車や箱根ロープウェイなどが片方向のみ1日利用できる切符で、どこからでも5つの乗り物を利用でき、最短2時間でコンパクトに周遊して、箱根の乗り物をアトラクションのように楽しむこともできるという。
また、11月には箱根湯本駅から芦ノ湖を結ぶ座席定員制バス「芦ノ湖ライナー」の座席券を売り出すほか、12月からは、期間限定で箱根エリアの魅力ある観光施設や温浴施設など全22施設が有効期間中に何度でも利用できるサブスクリプションサービス「箱根遊び放題チケット(はこチケ)」の発売を予定している。
2022年3月には、インバウンド需要の回復を見据えた受け入れ環境の整備を目的に多言語版「箱根ナビ」のリニューアルを予定する同社。将来的には観光MaaSの機能を拡充し、宿泊施設や観光スポットと連携した予約や決済の一元化などを推進する考えも示している。