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No.376 広域中核観光圏を目指す「中部」 - 観光トライアングルの形成へ

2014年7月11日
編集部

“広域中核観光圏を目指す「中部」
観光トライアングルの形成へ

 中部広域観光推進協議会(会長=三田敏雄・中部経済連合会会長)は14年2月、「中部の観光ビジョンⅡ~広域中核観光圏を目指して」を策定。中部の観光振興と観光客誘致活動を効果的に推進していくアクションプランを示すもので、2014―18年までの5年間を計画期間とし、「観光トライアングル」の形成など新たな提案もしている。同ビジョン策定の事務局を務める日本観光振興協会中部支部長の須田寛氏(東海旅客鉄道相談役)に中部観光の課題や今後の展望について聞いた。

【増田 剛】

 
 
 
日本観光の中核地域に、昇龍道とエメラルドルート結ぶ

 中部広域観光協議会は2005年に開催された日本国際博覧会(愛知万博)後に、永く広く観光を通じてその効果を持続させるべく設立されました。また、博覧会の剰余金を観光関係事業に還元することになり、そのための広域観光推進の受け皿づくりも必要となったため、その設立を急ぎ、同年10月に中部9県が集まって協議会を作りました。中部(東海・北陸・信州)の各県や経済団体・観光団体などに会員として参加していただいています。民間組織ですが、自治体も大きな役割を果たし、現在、主としてインバウンド誘客に取り組んでいます。

 12年3月に立ち上げた「昇龍道プロジェクト」は、能登半島から紀伊半島までの観光ルートを設定し、中華圏をメインターゲットにインバウンド推進に取り組んできましたが、その後はマレーシアやシンガポール、台湾なども加えて、さらに幅広く近隣諸国からの観光客を呼ぶことにも取り組んでいます。

 さらに…

 

※ 詳細は本紙1551号または7月17日以降日経テレコン21でお読みいただけます。

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