「ご当地怪獣」で地域活性化を 47都道府県の伝統や特産モチーフにしたご当地怪獣PJ始まる
2021年10月13日(水) 配信
芸能プロダクションのフォーチュンエンターテイメント(谷口誠治社長、愛知県名古屋市)とグループ会社のタニプロモーション(同、東京都渋谷区)は10月12日(火)から、日本全国各地の特徴や歴史をモチーフにした「ご当地怪獣」で、地域を活性化する「ご当地怪獣プロジェクト」を開始した。
47都道府県ごとに考案した「ご当地怪獣」で、日本各地域の伝統文化や特性を国内外に発信し、地域や観光の活性化をはかる。
今後は、地方自治体やテレビ放送局などと協力し、来年を目途にご当地怪獣を活用した展示会やイベント、土産品やふるさと納税の返礼品グッズ制作のほか、47都道府県ごとの怪獣を描くドラマ制作を目指す。また、鉄道会社と連携した観光プロモーションなども検討。世界への発信については、2025年の大阪万博でのパビリオン展開などを展望する。
同日、愛知県で開いたプロジェクト発表会で、谷口社長は「コロナ禍で観光産業や我われのエンターテイメント産業は非常に厳しい状況だ」とし、「皆が思うように動けない今だからこそ、ご当地で根付くものを作り、地域の魅力を伝え、地方から元気を届けたい。怪獣を悪者ではなく、日本を救うシンボルにしていきたい」と熱い想いを語った。
また、大村秀章愛知県知事と愛知県のご当地怪獣「シャチホコング」がゲストとして登場した。大村知事はプロジェクトが愛知県からスタートすることに触れ、「愛知県からぜひ全国に羽ばたいてほしい。シャチホコングには、子供たちに怖がられながらも愛される怪獣になってもらいたい」と期待を込めた。これを受け、谷口社長も「今後も一緒に愛知県を盛り上げたい」と応えた。
ご当地怪獣は、各地域に生息する心優しい怪獣。遥か昔、日本列島に砕け散った隕石は各地の地下深くに潜ったが、その正体は知的生命体の思いを受けて変化する「怪獣物質」だった。人間の行き過ぎた自然破壊や環境破壊を戒めるためにその土地の力を得て今、「ご当地怪獣」となって人間の前に姿を現した――というストーリー仕立てになっている。
ご当地怪獣は愛知県のシャチホコングのほか、東京都のパンダンや、大阪府のヒョウガラヤン、岐阜県のウノミドン、奈良県のシンロックなど、それぞれの個性が光る。