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〈観光最前線〉出羽三山で祈りの本質想う 

2021年10月22日
営業部:後藤 文昭

2021年10月22日(金) 配信

羽黒山参道の石段から見る夕陽

 丑年御縁年参りに山形・出羽三山へ。出羽三山はそれぞれ開山の年を御縁年としているが、出羽三山がそろった開山成就の「丑年」(湯殿山開山の干支)には三山大神の御神徳が最も高まり、お参りを果たすと12年分の御利益を得られるとも伝えられている。

 現世の幸せを祈る山「羽黒山」では2446段の石段を登りながら、人生の険しさに思いを巡らす。8合目から参拝した死後の安楽と往生を祈る山「月山」では、沈みゆく夕日に西方浄土の美しさを重ねる。そして、生まれ変わりを祈る山「湯殿山」では、雨と霧が創り出す幽玄な雰囲気に圧倒された。自然の美しさと厳しさに向き合いながら、神仏に祈りをささげることを神と一体となると考えた古の人の気持ちが、少し理解できた気がした3日間だった。

月山から見る夕陽は西方浄土を思わせる美しさ

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