25%増の110万人、5月の過去最高を更新(訪日外客数)
日本政府観光局(JNTO、松山良一理事長)がこのほど発表した5月の訪日外客数推計値によると、5月の訪日外客数総数は前年同月比25・3%増の109万7200人で、これまで5月として過去最高だった13年を22万2千人上回った。
1―5月の累計では前年同期比28・4%増の520万3300人と過去最高のペースで推移している。
例年5月は、繁忙期である4月の桜シーズンと夏の狭間で若干減少する時期だが、今年は好調を維持している。
市場別では、台湾とインドが年間を通じ単月としても過去最高を更新した。中国、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、豪州、米国、カナダ、フランス、ドイツが5月として過去最高を記録した。
重点市場をみると、台湾は同44・1%増の28万2千人と、4月に引き続き年間を通じて単月として過去最高を更新し、5月も最も訪日旅行者数の多い市場となった。さらに、5月までの累計でも韓国を抜いた。定番の立山黒部ツアーが好調のほか、東京・大阪など都市部への個人旅行の人気が継続。また、地方路線の増便、チャーター便の運航にともない、団体旅行も好調だった。
韓国は旅客船沈没事故の影響により韓国全土で自粛ムードが続き、同14・6%減の19万5300人となった。
中国は同103・3%増の16万5800人と5月の過去最高を記録。上海発の大型クルーズ船8隻の寄港が大きな伸びにつながり、13年9月から9カ月連続で各月の過去最高を記録中だ。
そのほか、東南アジア諸国はすべての市場で5月としての過去最高を記録。とくにタイは26カ月連続、ベトナムは29カ月連続で各月の過去最高を更新している。
なお、出国日本人数は同0・9%増の127万6